こんにちは!イシハラです。最近グッと暑くなりましたが、体調お変わりないでしょうか。今回は、6/1(土)〜6/16(日)まで大阪のdieciさんで開催されたイベント「BORO」について書きたいと思います。BOROのイベントは終わって商品は完売になっておりますがTEMBEAにこんなシリーズもあるんだ。こんなこともやっているんだ。という感じで見ていただけたら嬉しいです。
TEMBEAといえば帆布のバッグ。帆布は使えば使うほどに体に馴染み使う人それぞれの味が出ていきます。あたって、擦れて穴があく。そんなのもまた良し。経年変化を楽しめる。使う人それぞれのものになる。今回dieciさん別注で作らせていただいたBAGUETTE TOTEはそんな帆布の醍醐味である経年変化を加工、補修を施して表現、さらにアイデアをプラスして形にしたものになります。洗ってボロボロにして、私がミシンで補修していく。イメージと実際のものを擦り合わせながら進めていく感じは臨場感がありとても充実した時間になったと思っています。
まずはファーストサンプル!ボロボロにするための洗い加工は何度も工場さんと話し合い、イメージを伝えていきました。加工もただ機械の中に入れて回すだけというわけにはいきません。機械に入れる前に一工夫。工場さんの感覚で何箇所か穴を空けてからダメージ加工をするという手法で仕上げていきました。ボロボロ。いい感じ。ヒゲも付いています笑。
ダメージ加工から上がってきたサンプルは使い古した感じが出ていていい感じに上がりました。今まで染め、洗いなどの加工はやってきましたがここまでのダメージ加工は初めての経験でした。ここからミシンで補修したらどうなるんだろう。ここから3時間模索しながらミシンを踏み続けてこんな感じに仕上がりました。ただ、ちょっとハードすぎる。
補修は今までもTEMBEAのバッグの中では登場していますが、補修をデザインとして使っちゃおう。という挑戦は初めてでした。男っぽくなりすぎずポップな感じになりすぎず可愛くなりすぎずとにかく模索、模索、模索。。イシハラ相棒のポストミシンが動く、動く、動く笑。とにかくミシンと向かい合う時間が多かったので今回の製作でポストミシンとかなり仲を深められたと思います!ファーストは激しすぎるから少し控えめに。糸の色も変えてみよう。そうやって作ったセカンドは少し控えめにしすぎて上品に仕上がりすぎた。じゃあどうしよう。。ダメージ加工を少し増やしてちょっとざっくりした補修を入れたり糸を太くしたりそのまま穴を残したり、もっと力を抜いた自然な「BORO」を目指し3度目のサンプルで出来上がりました。イベント初日にdieciさんに伺った時には代表の田丸さんとスタッフの中さんのお二人が持ってくれていました!嬉しー!!開店してまもなく来てくださったお客様はTEMBEAをよく見てくださっているとのことで「こんな感じの商品珍しいですねー。」と言いながら楽しそうに選んでくださっていました。(お買い上げありがとうございました!)1点1点表情が違う「BORO」は選ぶ楽しみもありました!今回「BORO」を別注してくださって大切に販売していただいたdieciさんに感謝をしつつ今回のブログを終わりにしたいと思います。
世界に16点しかない「BORO」どんな方が使ってくれているんだろう。。
そんな想像をしながら。では。また!!
コメントを残す