TEMBEA

2024.03.29 イシハラ

KYOTO SACOCCHE

はじめまして。オフィススタッフのイシハラです。
いつもはGUNTEや帽子の生産管理、手仕事を担当しています。
今回は、そんな私の手仕事のなかの1つ。KYOTO SACOCCHEの制作についてご紹介します。最初にKYOTO SACOCCHEを制作したのは、昨年の京都店5周年のイベントの時になります。何か記念となるものを作りたい!となり、工場さんで普段使えないB反を使って何か作れないかな。というところから始まりました。
B反というのは、生地を織るときにどうしても出てしまう織段や糸のダマ(これは、糸切れだったり、接ぎ目だったりします)や、小さなキズが入っている生地のことです。B反は量産に使えないというだけで、強度や素材のクオリティーには全く問題はありません。そんな良い生地を捨てるのはくやしいなぁ。じゃあ、いっそこれを使って、どうせなら自分たちでプリントもして、(プリントはいつもお世話になっているプリント屋さんにシルクスクリーンの版を作ってもらってインクの相談をして、、、)という形でどんどん進んでいきました。

イラストはTEMBEAでお馴染みのアーティストHIMAAさんに京都をイメージして描いていただきました!HIMAAさんのイラストがプリント版で上がってきた時には「おーー!」と感動した覚えがあります。物作りには色々な感動場面があり、それの積み重ねが自分を支えてくれるなぁ、と日々感じます。版が届き実際にプリントをしている風景がこちらです。なんかとても愛らしく、楽しくプリント作業が進んでいきます。最初はプリントに慣れていなかったので、版にのったインクが乾かないようにサクサク進めていくのが大変でした。今回は初の白インクに挑戦!白のインクとてもいい雰囲気です。実はKYOTO SACOCCHE製作は今回で3回目となります。1回目、2回目はNATURALに黒インク、3回目の今回がOLIVEに白インクです。本体の生地はB反で作っているのでいつものように何色もある中からこれ!と選ぶことが出来ません。残反の中から選びます。また、その色との出会いも面白いですね。余談ですが、そういった出会いや範囲が決められた中で色々考えて、絞り出して生まれていくものがTEMBEAの商品には多い気がします。また、その中から生まれてくるものが私は好きです。

さあ、プリントが終わり、スタッフ内でどの色(同色か白か)の糸でステッチを入れますか〜、と話し合い。写真のように実際にステッチを2通り作ってみたりします。今回は全員一致で「白ステッチ!」に決定。こうなることはめずらしく、意見が割れることがほどんどです笑。意見が割れるのもまた、いろいろな意見が聞けて面白いです。こちらは、昨年我が社にやってきた私の相棒「ポストミシン」。このミシンは、帆布のトートバッグを作るには必要不可欠なもので、このミシンがないとTEMBEAのトートバッグの底の三角部分を縫うことが出来ません。そんな特別なミシンなんです!縫う音がサクサクッ、サクサクッと独特でとても心地よい音がします。このミシンで、サンプルや試作を作ったり、お直しをすることもあります。まだまだポストミシンとの日は浅く修行中の身ですが、またKYOTO SACOCCHEに続く面白いものを作っていきたいと思います!

この新色のKYOTO SACOCCHEを斜めがけして、京都の春の散策を楽しんでいただけたらとても嬉しいです。白のプリントが春の陽の光に溶け込んでいる様子が目に浮かびます。それではまたお会いできることを楽しみに。今回はこの辺で失礼します。最後におまけ。
出来上がったものをスタッフに持ってもらいました。この出来上がった時のスタッフみんなの反応もまた嬉しい瞬間ですね〜。

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